米サンフランシスコ連邦地裁は16日、審理妨害の罪に問われていた大リーグの通算本塁打記録保持者、バリー・ボンズ被告(47)に、30日間の外出禁止と2年間の保護観察処分、250時間の社会奉仕活動を言い渡した。また4000ドル(約30万円)の罰金も科した。ボンズ被告の弁護人は上訴する意向を明らかにした。ボンズ被告は4月に有罪評決を受け、この日が量刑の言い渡しだった。

 禁錮15月を求めていた検察側は「量刑はあまりに軽く、ばかげている」と非難した。

 ボンズ被告は薬物使用について2003年に行った連邦大陪審での証言が偽証に当たるなどとして07年に起訴された。同年にハンク・アーロンの持つ755本塁打の大リーグ記録を塗り替え、762本まで伸ばした。翌年からはプレーしていない。