日本ハムや阪神などでプレーし、02年にパ・リーグ新人王を獲得した正田樹投手(29)がレッドソックスとマイナー契約を結ぶことが分かった。レ軍セオ・エプスタインGM(37)が10日(日本時間11日)、正田について「あの左投手だろ?

 マイナーリーグのキャンプには間に合うように来るはずだ」と語った。現在は最終手続きをしており、完了次第発表されるとみられる。

 08年限りで阪神を戦力外となった正田は、09年に台湾へ渡り、興農ブルズでプレーした。同年最多勝、最多奪三振のタイトルを獲得した。オフにドミニカ共和国のウインターリーグ経由でメジャーを目指したが、かなわず翌10年も興農に所属した。2年目も台湾シリーズ初戦に先発するなど活躍したが、シーズン終了後に戦力外を通告されていた。

 これで今季のレ軍に所属する日本人選手は松坂、岡島、田沢と合わせて4人になる。斎藤(現ブルワーズ)のいた09年に大リーグ史上初めて4人の日本人選手が同一チームに所属したが、そのケースが再びレ軍で実現する。正田はメジャーのキャンプには今のところ招待されないが、マイナーで結果を残して夢のメジャーを目指すことになる。