レッドソックス松坂大輔投手(30)が21日(日本時間22日)、今キャンプで初めてフリー打撃に登板した。キャメロン、ケイリッシュを相手に直球とスライダーを38球。12スイングのうち安打性は2本で、「際どいところもいっていたし、変化球の曲がりもよかった。悪くなかったんじゃないですかね」と、手応えをつかんだ。

 生きた球に目慣らしをしたい打者の意向もあり、コースを突いた球は見逃されたが、捕手バリテックは何度も「ナイス、ダイス!」と声を掛けた。首脳陣が見守る中、打者に向かっていく感覚を確かめた。練習後は笑顔とジェスチャーを交えながら、バリテックと約10分間の意見交換。「今の状態では納得できる内容」とうなずいた。

 疲労が蓄積する時期だけに「足が言うことを聞かなかった」ことも予定通り。「シーズン中には疲れて投げることもある」と実戦を想定しながら、28日のオープン戦初登板前に向け、着実に準備を整えている。(フォートマイヤーズ=佐藤直子通信員)