アスレチックス松井秀喜外野手(36)が今日24日(日本時間25日)の紅白戦で自己最速タイの実戦出場を果たす。23日(同24日)の練習前にゲレン監督から出場の意向を聞かれ「やりますと言いました。何打席か立つのでは」。左膝に不安を抱えていた昨年は紅白戦には出ず、実戦はオープン戦5試合目の3月9日からだった。メジャー1年目も2月24日の紅白戦が実戦初戦で、それに並ぶ早さとなる。

 昨年18勝のエース右腕ケーヒル、昨季64試合で防御率3・26の中継ぎのジーグラーら主力投手も登板予定。打撃練習では75スイングを積み重ねたが、マシンとコーチ相手だけで生きた球はまだ1球も見ていない。「試合勘というか、選手との対戦自体が何カ月ぶりなので、それを打席で感じながらやりたい」と肌で感じ、吸収するつもりだ。

 練習の合間に初めて対面したウルフ・オーナーは「こんな選手と一緒にやるのは不可能だと思っていた。重圧はかけたくない。期待する数字は1本塁打以上」と柔らかい物腰で話した。(フェニックス=広重竜太郎)