メッツ松坂大輔投手(33)が16日(日本時間17日)、メジャーに昇格し、早速、遠征先のアリゾナ州フェニックスでチームに合流した。開幕以来、投手陣の成績が不安定なメ軍は、救援陣を含めた再編に着手。松坂は現時点で中継ぎ起用の見込みだが、早ければ腰痛のコローンに代わり、19日(同20日)のブレーブス戦に先発する可能性がある。

 開幕から2週間がたち、ようやく松坂がメジャーに合流した。この日、ダイヤモンドバックス3連戦が行われていたアリゾナ入り。突然の昇格に、球団公式サイトを通じて「もっと長くラスベガス(3A)にいると思っていたので驚いた。でも早ければ早いほどいいので、本当にうれしい」と喜びの声を寄せた。

 昨オフにメ軍とマイナー契約を交わし、招待選手として春季キャンプに参加。好投を続けたものの、他の選手の契約問題などもあり、開幕をマイナーで迎えていた。ところが、いざ開幕すると、メ軍先発陣は5人中3人が負け越しと不安定な状態。そこで救援左腕ラナンを40人枠から外し、経験豊富な松坂に白羽の矢を立てた。

 地元紙などによると、アルダーソンGMは今後の起用法について「現時点では救援に回ってもらう」と話している。一方で、腰痛のコローン、右手中指痛のメヒアと先発陣が不安を抱えており、状況次第で先発ローテ入りの可能性も示唆した。メヒアは金曜にブルペンで様子をみる予定。松坂は、早ければコローンの代役で19日(同20日)の本拠地ブレーブス戦、メヒアの代わりなら21日(同22日)のカージナルス戦で先発する可能性がある。

 背番号は、昨季と同じ16になった。3Aでは2試合で防御率2・25と好調を持続した。米でのリリーフ登板は11年、レッドソックス在籍時の1度だけしかないが「自分に求められていることは理解している。やるべきことをやるだけです」とコメント。14年の「開幕」へ意欲を見せた。