野球賭博に4選手が関与していたことが発覚した巨人の選手が、自チームの公式戦の勝敗に絡んで現金のやりとりをしていたことが14日、分かった。

 選手が試合ごとに現金を出し合い、勝てば試合での円陣で「声出し」と呼ばれる発声を担当した選手が総取りするルール。日本野球機構(NPB)調査委員会の大鶴基成委員長が調査の過程で把握していたことを明らかにした。

 巨人の森田清司総務本部長は事実関係を認めた上で「敗退行為はなかった」と説明した。

 大鶴委員長によると、選手の拠出金は1試合当たり5000円で、試合に負けた場合は「声出し」した選手が1000円を支払っていた。昨秋の調査で判明していたが、プロ野球選手としては少額なため、八百長や敗退行為にはつながらないと判断したという。

 巨人は昨年、福田聡志(32)、笠原将生(25)、松本竜也(22)の3選手が野球賭博に関わったとして無期失格処分を受け、契約を解除。今月8日に高木京介投手(26)の関与も明らかとなった。