ハマの番長がいきなりボコボコにされた。DeNA三浦は1回、中日打線を止められなかった。エルナンデスの3ランで6点目を失うと、ベースカバーに走った本塁付近で、腰に手を当ててぼうぜんとした。その後は粘ったが、4回を11安打6失点。「悔しいし、申し訳ないです」。プロ野球新記録となるはずだった24年連続の勝利には届かなかった。

 それでもただでは転ばない。打撃では記録を伸ばした。2回2死一塁、中日バルデスの外角高め134キロを鋭く振り抜いた。遊撃手の頭上をライナーで越える当たりは、歴代4位タイの24年連続安打。「そっちは全然頭になかった」と言いながら、平日にもかかわらず番長目当てで満員となった観客を沸かせた。

 コーチ兼任で1軍に身を置いて練習してきた。試合に出ることはないため、勝利のハイタッチはいつもベンチ裏の通路だった。「やっぱりグラウンドでハイタッチしたいよね」。何よりもそれを目指してのマウンドだったが、お預けとなった。

 大量失点の悔しい結果でも、ラミレス監督からは立ち直った2回以降を評価された。三浦と今日先発の熊原、さらにはペトリックとモスコーソを加えた4人から後半戦のローテーション投手が3人選ばれる。「これで終わったわけではない。悔しさを次に生かせるように、出直します」という三浦。またすぐ記録挑戦の機会が巡って来るかもしれない。【竹内智信】

 ▼三浦が2回に今季初安打を放ち、プロ2年目の93年から24年連続で安打をマーク。連続シーズン安打のプロ野球記録は89~15年谷繁(中日)の27年で、三浦の24年は71~94年大島(日本ハム)に並び4位タイとなった。三浦はシーズン初登板試合で安打を放ったのが6度あり、今回のようなシーズン初打席で安打が01、08、16年と3度ある。