韓国・KIAとの練習試合で20安打15得点した。ヒーロー乱立の中で、一番目を引いたのは間違いなく広島アレハンドロ・メヒア内野手(23)だった。育成契約の来日2年目。「6番一塁」で先発すると2回の最初の打席で左翼に2ラン。フル出場して3安打と爆発した。

 緒方監督も「いいよね。実戦向き。練習では見栄えはあんまりだけど、それは実戦を想定して打っているから。経験が少ないからこういう場を大切にして、吸収してほしい。(育成のバティスタと)2人とも年々、すごいスピードで成長している喜びがあるよ」と目を細めた。

 外国人枠に食い込むのは簡単ではない。投手に3枠を使うと仮定すれば、1軍野手の枠は1つ。実績のある大砲エルドレッドと、両打ちで内野守備に定評がある新外国人ペーニャという壁がある。192センチ、102キロの巨体から繰り出すスイングは、どこの大物メジャーかと見まがうほど。西武メヒアにも負けないスケールの「赤メヒア」にも注目だ。【広島担当 柏原誠】