5日に開幕する第66回全日本大学野球選手権大会(神宮球場、東京ドーム)の開会式が4日、都内で行われ、昨年は震災のため予選出場を辞退した東海大九州(九州地区南部)のナインらが参加した。

 開会式では、出場する全27校の主将が一人ずつ意気込みを語った。同大の広瀬隆哉主将(4年=柳川)は27校の最後に壇上に上がり、「熊本の方々に少しでも良い報告ができるように頑張る」と抱負を述べた。

 チームは昨年4月の震災後、6月から全体練習を再開。「(震災直後は)フワフワした感じだったが、地震を乗り越えてチーム力は断然上がった。立ち向かっていく粘り強さがついた」と震災を乗り越えて成長した部分を語った。

 出場を辞退した昨年のチームのマネジャーから広瀬は「自分たちは出られなかった大会。暴れてこい。楽しんで来いよ」とエールをもらった。「1つでも勝って良い報告をできるようにしたい」と寮がある南阿蘇村の人々への思いを話した。

 初戦は大会第2日の第2試合で、天理大(阪神)と対戦する。