日本ハム近藤健介捕手(23)が長期離脱の危機に陥った。22日、札幌市内の病院で検査を受け腰部椎間板ヘルニアと診断された。11日に右太もも裏の張りで出場選手登録を抹消されていた。今季50試合出場でリーグ首位の打率4割7厘。4割超の球団最長記録を更新中だが夢のシーズン打率4割にも暗雲が垂れ込めた。

 慢性的に抱えている腰痛も悪化していた。全治は不明。今後は再び2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷へ戻りリハビリを進める予定で、復帰のメドは立っていない。手術の可能性について、吉村GMは「今は、しないです」と否定した。保存治療で早期回復を目指す方針だ。

 シーズン打率4割達成へ向けても影響は必至だ。今後チームが4試合を消化した時点で打席に立てなければ規定打席に満たなくなる。現在210打席で残りは79試合。復帰が遅れればシーズンの規定打席に到達する443打席は遠ざかる。

 腰痛を抱えながらプレーを続けてきた。開幕直後は故障離脱の大谷に代わって「3番DH」に定着。守備の負担を減らして打撃に専念した。交流戦ではDHがない2日阪神戦(甲子園)で右翼守備を解禁も、3日同戦出場後に右太もも裏の張りを訴えた。腰痛をかばいながらのプレーが下半身に影響し、腰にも再びダメージをもたらしたもよう。

 5位から巻き返しを期すチームにも痛い。ベストメンバーを組めないままの戦いが続く。近藤は、出場選手登録を抹消された11日に「試合に出られる状態ではないので」と話した後は、鎌ケ谷で軽いジョギングやキャッチボール程度にとどめている。今は、上位進出に欠かせない戦力の早期回復を願うしかない。【木下大輔】