プロ15年目の男が存在感を見せつけた。この日、約5カ月ぶりに1軍昇格したソフトバンク吉村裕基外野手(33)が、意地の1発を放った。

 3点を追う5回。無死一塁から松田が24号2ランを放った。1死後、吉村に打席が回ってくると、ロッテ先発二木のフォークボールを見事にとらえ、左中間スタンド中段に同点の1号ソロを放った。

 「1軍に上げてもらい、スタートの試合に出させてもらったので、絶対に打ってやろうという気持ちだった」

 吉村にとって4月22日の楽天戦(ヤフオクドーム)以来の1軍舞台。CSファイナルステージ、そして日本シリーズへ向けベテランも生き残りに必死だ。