気心知れた日本ハム組が、稲葉ジャパンを支える。12日、「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(11月16~19日、東京ドーム)に出場する侍ジャパンメンバーが発表され、日本ハムからは近藤健介捕手、松本剛内野手(ともに24)堀瑞輝投手(19)が代表入りした。

 日本ハムのドラフト1位ルーキー堀は、選出された25選手のうち唯一の高卒1年目、10代となった。19歳のフレッシュ左腕は「日の丸を背負って戦えるのは光栄。最年少なので若々しさを持ってプレーしたい」と意気込んだ。

 現在は宮崎でのフェニックスリーグに参戦中で、メンバー発表の前日11日、2軍監督代行として同行し、代表ではヘッドコーチを務める金子打撃コーチから選出を聞いた。今回の選出に「びっくりの方が大きかった」と振り返ったが、広島新庄高時代にU-18日本代表としてアジア選手権の優勝に貢献しており、再び侍ジャパンのユニホームに袖を通す。

 3年後へのステップにする。「この世代で金メダルを取りに行く。それを見据えている」と同コーチが話すように、20年東京五輪に向けた、稲葉ジャパンの初陣となる。「つながっていけば」と、堀も挑戦する覚悟だ。

 今季4試合に登板し、0勝1敗、防御率3・38をマークした。フェニックスリーグでは9日オリックス戦で先発し、5回1失点だった。「真っすぐを強くしていく」をテーマに掲げ、2年目を迎える前に舞い込んだ11月の大仕事も、しっかり果たす。【保坂果那】