楽天が、梨田昌孝監督(64)に来季の指揮を託す方針を固めたことが15日、分かった。梨田監督が続投要請を受託すれば来季で3年目となる。

 最下位のチーム再建を目指し、15年オフに同監督を招聘(しょうへい)した。1年目の昨季は5位に終わったが、今季は開幕ダッシュに成功した。選手の状態とチーム事情を把握し、茂木を1番、ペゲーロを2番に据えるなど柔軟に起用。ケガを未然に防ぐための積極的休養を与えるなど、特に用兵面で豊かな経験を発揮した。選手育成も巧みで、ルーキー投手が次々と1軍で活躍。ドラフト1位の藤平も3勝を挙げるなど、チームの土台を組み直すことに成功した。

 夏場以降に苦しんだが最終的な貯金は14。昨季の借金16から大きく上積みさせ、シーズン3位で日本一となった13年以来となるポストシーズンに進んだ。西武とのファーストステージを1勝1敗と互角に戦い、短期決戦でも豊富な経験を発揮。評価を揺るがぬものとした。シーズンの戦いを終えてから正式に続投を要請する。