下克上で日本シリーズに勝ち進んだDeNAが、大敗スタートを強いられた。先発した井納翔一投手(31)が4回1/3を7失点と大炎上。リズムが出ない打線も沈黙し、6安打1得点に抑え込まれた。だが、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ、ファイナルステージともに黒星発進しており、アレックス・ラミレス監督(43)は逆襲への前向きなスタンスを崩さなかった。

 シリーズ初登板の田中健二朗投手(28)が5回に川島と甲斐に押し出し四球。シリーズで押し出しを2度記録した投手は小林宏(オリックス)に次いで史上2人目。小林宏は巨人と対戦した96年(4)戦の7回に杉山、川相と2者連続で押し出し四球を出したが、シリーズ初登板でいきなり2度の押し出しは初の屈辱。