中日亀沢恭平内野手(29)がパワースポットで願掛けする。25日、所用のためナゴヤ球場を訪れ、来年1月下旬に広島・福山市内の「仙人も酔ってしまうほど美しい島」と言われる仙酔島に行くプランを披露。「1泊2日で行ってみようと。行くだけでいい。30歳にもなるし、節目なので」と飛躍につなげる決意だ。

 神秘的な地で力を蓄える。仙酔島は「瀬戸内海国立公園」の中にあり、五色岩など古代からの自然を感じられる島。歴代の天皇陛下も訪れているという。亀沢は知人から「冬でも海に入ったり、座禅を組んだりできると聞いて」と、春季キャンプ直前に神聖な地に足を運ぶことを決めた。

 前日24日には3泊5日のハワイ旅行から帰国。「来年のオフは後輩を連れて、ハワイで自主トレをやりたい。暖かいに越したことはないので」と、阪神鳥谷が使用している施設などを見て回った。険しい道のりで有名なココヘッド登山にも挑戦。リフレッシュしながらも、18年に向けて汗を流した。

 今季は7月に故障し戦線離脱。1年間1軍でプレーできなかった。大地にパワーをもらって、中日4年目となる来季こそ二塁の定位置奪取を目指す。【宮崎えり子】

 ◆仙酔島(せんすいじま) 広島県福山市の鞆の浦に浮かぶ島。1934年(昭9)に日本初の国立公園に指定された「瀬戸内海国立公園」の中にあり、弁天島と並び鞆の浦のシンボル的な存在。無人島ながら温泉や宿泊施設、レジャースポットがある。