昨年準優勝のJR東日本東北(宮城)が室蘭シャークス(北海道)に7-6でサヨナラ勝ちし、2年連続の決勝トーナメント(4強)進出に王手をかけた。無死一、二塁から始まる延長タイブレーク11回1死満塁で2番大保優真(22=星槎道都大)が勝ち越し適時打を放ち、死闘に終止符を打った。

 サヨナラのチャンスで打席に立った大保は「とにかく勝つことだけを考えていた。プレッシャーはなかった」と冷静だった。真ん中高めの直球を振り抜いた打球がセンター前に落ちた瞬間、思い切り右腕を突き上げて駆けだした。

 相手投手の細川悠士(23)は大学の同期。「そういう意味でも負けられなかった」と、闘志むき出しで挑んだ。見事に結果を出し「ベンチの応援に応えられて本当に良かった」と安堵の笑みを浮かべた。

 きょう第4日のJX-ENEOS(神奈川)戦に勝てば予選突破が決まる。西村亮監督(43)は「最後まで、きっちりやっていきたい」と気を引き締めた。【神稔典】