日本ハムの先発高梨裕稔投手(27)が中盤で崩れ、勝ち星を逃した。降板後に「味方に点を取ってもらった直後に点を奪われてしまったことが、本当に悔しいです」とコメントした。

 立ち上がりは圧巻の内容だった。4回までは、パーフェクト投球。キレと伸びのある直球で押し込み、付け入る隙を与えなかった。

 潮目が変わったのは5回。4回裏に1点先制してもらった直後だった。先頭の吉田正に四球を選ばれ、初めての走者を背負うと制球が乱れた。

 続く伏見に高めの142キロ直球を左中間へ運ばれて二塁打を献上。無死二、三塁となり、宮崎には高めを狙った141キロ直球が真ん中へ入って同点左前適時打を浴びた。さらに1死一、三塁で安達に犠飛も浴びて逆転された。

 5回裏に打線の奮起で同点となったが、6回も2死から2連続四球でピンチを背負った。何とか失点は防いだが、この回限りで降板。6回2安打も3四球で2失点。「チームに申し訳ないです」と、振り返った。