中日松坂大輔投手(37)が本番モードに入った。明日8月1日の阪神戦(ナゴヤドーム)先発が決定的。背中の捻挫で6月17日の西武戦を直前回避。6月8日以来の公式戦復帰になる。30日は炎天下のナゴヤ球場で調整を行った。

 「(体調が)万全かどうかは分かりませんが、チームが勝てるように、ゲームをしっかり作れるようにやるだけです」

 短いコメントに緊張感が漂った。他の先発陣とともに、森監督や友利編成担当らも見守る中、遠投やランニングメニューをこなした。阪神戦は今季2試合でともに好投。1勝1敗、防御率1・38の成績が残る。舞台は整った。

 今月13日の球宴第1戦で“復帰”したが、1回5失点。スライダー、チェンジアップを封印した球宴仕様の投球だったとはいえ、状態に一抹の不安を残した。その後はブルペン入りの回数も控えるなど、慎重に調整。森監督と相談しながら復帰時期を見定めてきた。勝崎コンディショニングコーチは体調面を「もう問題ない」と太鼓判を押す。今年、右肩故障から復活を遂げた松坂の“再復活”をかける一戦になる。

 この日、夏の甲子園100回大会の全出場校が決まった。前日には母校横浜が甲子園出場を決め、各メディアでも春夏連覇した98年当時の勇姿が繰り返し露出している。あれから20年を経た松坂の“熱い”夏が始まる。【柏原誠】