直木賞作家の桜木紫乃さんが、出身地での始球式に登板した。

 緊張しながら臨んだ大舞台で、ボールは転々としながら捕手の元へ。悔しさのあまり、マウンド上でしばらくうずくまった。「人がいるとかいないとか、全く気にならなくなる。物を書いている時と緊張感が同じだった」と、独特の表現で振り返った。

 日本ハムでは中田翔内野手を応援。「ワイルドさと繊細さ。真面目さが見え隠れする方。そう思いませんか?」と魅力を語った。

 13年に「ホテルローヤル」で第149回直木賞を受賞。代表作には「起終点駅(ターミナル)」や「凍原」など北海道を舞台にした作品がある。