西武多和田真三郎投手(25)が2試合連続の完投勝利で11勝目を挙げた。8回まで無失点に抑える力投を見せたが、完封がかかった9回に1本塁打を含む5長短打を許し、4失点。「9回は(完封の意識が)少しありました。それがダメだったと思います」と反省した。

 16日の同戦では4回途中11失点と大炎上。「やってやるぞという思いは大きかった」とリベンジを誓ったマウンドだった。味方の守りと、今季2度目の1試合5本塁打を放った打線の援護にも助けられ、「打ってもらい、楽な気持ちで投げることができました」と感謝を忘れなかった。

 3位ソフトバンクとのカード初戦に勝ち、チームは6連勝。それでも「(カード頭の登板は)やりがいを感じている。いいときも悪い時も、チームを乗せていける投球ができたら」と気を引き締めた。辻監督も「9回は気持ちが急いだのか。それまでは完璧。ナイスピッチングだった」と評価。「(無四球は)リズムが生まれるし、守っている方もありがたい。今日のような投球が自信になってくれれば」と、さらなる活躍に期待を込めた。