ソフトバンクが痛い1敗を喫した。同点の9回、守護神森が1死満塁のピンチを招き、田中賢に2点打を打たれた。勝率5割から貯金に挑戦する試合は、これで5連敗。工藤監督は「9回を託している投手だから打たれたらしょうがない。彼も割り切って。気持ちで投げるタイプの投手。また明日(12日)頑張ってほしい」と、悔しさを押し殺して話した。

 森は後半戦10試合目での初失点。6月27日の日本ハム戦以来の4敗目となったが「僕のせいで負けた。調子は悪くない。打たれたことは反省して切り替えてやるだけ」と前を向いた。

 先発のプロ2戦目大竹は6回1失点と好投。7回には右肘手術後2年ぶりに投げたスアレスが無失点投球と投手陣には明るい材料もあったが、打線が9安打ながら10残塁。牧原の3号ソロによる1点だけに抑え込まれた。工藤監督は「相手を苦しめられたかなとは思うが、もう1本というところ」と敗因に挙げた。

 再び借金1。2位日本ハムとのゲーム差は6・5に広がった。また、日本ハム戦は5勝13敗となり、カード負け越しが決定した。【石橋隆雄】