ソフトバンク東浜巨投手(28)が楽天打線を6回5安打無失点に抑え、119日ぶりとなる今季2勝目を挙げた。

 右肩痛から復帰2戦目となったこの日のマウンドは野手に助けられた。初回1死一、三塁では、今江の中飛でタッチアップした三塁走者田中を中堅柳田がワンバウンド送球で刺し併殺。2回1死一塁では渡辺直から三振を奪い、二盗を試みた銀次を捕手甲斐が刺し、ここも併殺で切り抜けた。

 東浜は「マウンドでフワフワしていた。柳田さんの補殺と(甲斐)拓也の三振ゲッツー、野手のおかげです」と、今季初のお立ち台の上で感謝した。この日は決め球のシンカーがうまく決まらなかったが、すぐに見せ球に変更しほかの変化球で勝負した。直球も149キロと力があり、楽天打線から8つの三振を奪った。「相手も則本なので、多くの得点は望めない。(打線の)リズムをつくるのは、カウントを有利にすること」と、ストライク先行でテンポのよい投球を続けた。

 工藤公康監督(55)は「ナイスゲーム。しっかり低めに投げたのがいい結果となった。1球1球気持ちを込めながら投げられていた」と評価。昨季16勝で最多勝を獲得した右腕の白星が、チームを勢いづける。