西武浅村栄斗内野手(27)が、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使する意思を固めた。5日に始まるFA権の申請期間を前に決断した。宣言残留も選択肢に入れており、他球団の評価を聞いた上で、来季のプレー先を決める。

浅村は4日、メットライフドームには現れなかったが、球団関係者の話を総合すると、FA権行使の意思を固めた。近く、球団ともう1度話し合いの場を持ち、意思を伝えることになりそうだ。ただ、西武への愛着が強く、キャプテンとしてチームメートとも非常に良好な関係にある。日本一奪取のためにも、残留する可能性も十分ある。

一方、今季で10年目を迎え「いろいろなことに挑戦したい」と話したことがあるように、プレー環境を変えることで自らの成長を促したい気持ちもあるようだ。今季は全143試合に出場。不動の「3番二塁」として主軸を担い、127打点を挙げ自身2度目となる打点王のタイトルも獲得した。FA宣言すれば争奪戦は必至。楽天、オリックス、ソフトバンクなどが宣言時に備えた調査を継続している。

西武渡辺球団本部シニアディレクター(SD)兼編成部長は「(宣言残留は)全然構わない。全力で引き留めたい」と話した。当初は3年総額12億円ほどの複数年契約を、同15億円ほどに上乗せしたとみられる。今後の展開次第で、さらなる上積みの可能性もありそうだ。