元巨人捕手・BC新潟の加藤健球団社長補佐(37=新発田農)が19年シーズン、同職兼任で非常勤の総合コーチに就任した。加藤博人前監督(49=元ヤクルト)の後任、清水章夫・新監督(43=元日本ハム)の下で初めて指導の現場に立つ。フロント業務の経験を現場に反映させながら、選手育成に取り組む。25日の清水監督就任会見を前に意気込みを語った。【構成・斎藤慎一郎】

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2019年は僕にとって、新たな挑戦になります。昨年10月にコーチ職兼任のお話を球団からいただきました。この2年間、球団社長補佐として営業、運営を通して野球以外のジャンルの方々と接する機会を多くいただきました。そのつながりは今後も継続、拡大しつつ、チームにかかわる割合を増やしていきます。

清水監督とは東京でユニホームの採寸をした時にお会いしました。独立リーグのシーズンの流れ、チームの状況などをお伝えしました。監督は大阪出身で気さくな方。しっかりサポートしたいと思います。今季も選手兼任で野手コーチを務める稲葉(大樹内野手=34)とも、よりコミュニケーションを取っていくつもりです。

監督が描く戦い方や選手の指導に加え、僕だからできることがあると思っています。それは1人の社会人としての選手の育成です。フロント業務をしながら、チームを1歩引いて見てきました。正直、まだまだ人間力が足りないです。独立リーグはここから上を目指していく場。より真摯(しんし)に野球に取り組まなければなりません。一日中野球のことを考えるのは当たり前で、さらに普段の立ち居振る舞いに気をつけ、地域の人たちの視線を意識することが必要です。

身なりや行動、言葉遣い、人との接し方。「アルビの選手は立派」と、見てもらえるように生活することが選手自身の意識の向上につながります。また、スタッフやファン、地域の方々のおかげで野球ができているという自覚を、もっと持たなければならないです。技術だけでなく、人間性を認められることで選手としての価値が上がります。「総合コーチ」という肩書には、そこを磨く意味があるのです。

球団社長補佐としてライフワークにしてきた幼稚園訪問は今後も継続します。少年たちの指導も続けて行う予定です。「この子は将来、どんな選手になるのかな」と想像する目を養えました。それをアレンジして、今度は「この選手はどんな子どもだったのだろう」という見方をしていきます。それも僕なりの指導に生きると思っています。

今後もフロント、現場の両方に携わることで、僕自身、より多くの経験を積んでいきたいです。それをチーム、選手のために還元します。(BC新潟・加藤健)