中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)の「キャンプ継続」が決まった。沖縄・読谷球場での2軍キャンプは2月28日に最終日を迎え、打撃と守備で打ち上げた。根尾は詰めかめた約300人のファンに頭を下げ、自らの1カ月を「50点」と採点した。

「このキャンプで100%やりきれたと言いたかった。すぐに(試合に)出たい気持ちはある。しっかり準備をしていきたい」

1月の合同自主トレで右ふくらはぎを肉離れし、キャンプはリハビリ中心に過ごした。25日にやっと通常練習に合流でき、はやる気持ちを隠さなかった。

そんな黄金ルーキーを首脳陣は実戦から遠ざけ、ナゴヤ球場で「居残りキャンプ」をさせる意向だ。ウエスタン・リーグの教育リーグは3月5日のオリックス戦(オセアン)で初戦を迎えるが、小笠原2軍監督は「最初はない。その日、その日を確認しながら進める。2、3日の練習をこなしてからだが、気候も変わるから」と慎重な姿勢だった。温暖な沖縄と気候が違うため、2日から始まるナゴヤ球場での2軍練習でも、強度をすぐには上げない見込みだ。

小笠原2軍監督が「試合に全く参加しないのに、(遠征)メンバーに入れることはない。まだ投手の球を1回しか打ってない」と話す通り、調整段階が進んでいないのは事実。プロの投手の球を打ったのは、27日のフリー打撃で阿知羅が初めて。「たくさんの人に喜んでもらえるようにプレーしたい」。キャンプを終えて決意を新たにした根尾の実戦デビューはまだ先になりそうだ。【伊東大介】