楽天美馬学投手(32)が「山賊封じ」で開幕ローテを確実にする。7日、先発を予定する9日の西武戦に向け岡山・倉敷マスカットスタジアムでブルペン入り。5イニング、もしくは70~80球を目安とし、昨季リーグ覇者の強力打線と対する。「去年ずっと打たれているし、抑えていかなければシーズンで勝っていけない。こういう時期からしっかり抑えていきたい」と気合を入れた。

ブルペンでは、地方球場独特の軟らかいマウンドで歩幅がやや広くなってしまう傾向への対策に時間をかけた。伊藤1軍投手チーフコーチの助言で「(左足を踏み出す際に)低く入るイメージ」を試したところ、手応えをつかんだという。球数は予定をオーバーする113球を要したものの、粘った分だけ納得いく準備はできた。

チームでは、エース則本昂がコンディション不良で2軍調整中。「僕は(ローテ入りが)決まっているわけじゃない。競争の中で勝ち取っていかなきゃいけない立場」と強調するが、実績ある右腕へかかる期待は大きくなる。貪欲に結果を求めていく。【亀山泰宏】