楽天岸孝之投手(34)が、8日に先発予定の阪神戦(倉敷)から開幕に向けた調整のギアを上げる。

実戦初登板だった2月28日の台湾・ラミゴとの親善試合では、ほぼ直球とカーブだけで3回を無失点。NPB球団との対戦を前に「とりあえず、全部試していかないといけないかな」と、全球種解禁の考えを示した。

エース則本昂がコンディション不良で2軍調整となっている。平石監督は開幕投手について「近々(皆さんにも)お伝えします」とした上で「まぁ、予想はつくと思います。人によって考え方はあると思いますし、中心の投手をあえて外すという考えの方もいらっしゃると思います。でも、やっぱり1年の始まりなので。大事にしたいなとは思っています」。明言こそ避けたが、岸にとっては楽天移籍後初となる大役を託すことを示唆した。

岸は7日、ホームベース上に座ったブルペン捕手相手に感覚を確かめた。「打たれたくはないけど、打たれたからといって、落ち込むこともない。ダメだったらダメで、また練習する。(感覚が研ぎ澄まされるには)開幕が近づいてこないと」。貫禄十分に、29日のロッテとの開幕戦へ歩みを進めていく。【亀山泰宏】