阪神ドラフト1位の近本光司外野手(24=大阪ガス)が甲子園練習で「赤星超え」のタイムをたたき出した。一塁スタートから二塁までの到達タイム計測が行われ、3・1秒を記録。5年連続盗塁王で元阪神の赤星憲広氏(42)の全盛期3・2秒を上回る数字だった。

快足を武器にここまでオープン戦は4盗塁。「オープン戦なので失敗してもいいとまでは言わないけど、どんどん走れているのは良かった」。現在のトップはヤクルト塩見の6盗塁。近本が逆転でオープン戦盗塁王を獲得すれば、球団ではリーグ優勝した05年に赤星氏が9盗塁で獲得して以来となる。

矢野監督は「盗塁はたくさんの要素がある。技術面を上げていかないと。俺らは赤星を見ている。1年目で赤星の記録を抜く目標を持っているわけやから」と近本の能力を知るからこそ厳しめの“エール”を送った。