中日与田剛監督(53)が19日、今季の開幕投手に3年目左腕の笠原祥太郎投手(24)を指名したことを明かした。

15日の練習中に本人に通達。「直接、伝えました。今年だけじゃなく、若い力で今後も引っ張ってほしい存在だから。チームにとって、開幕投手はそういう人たち」。今月上旬にはある程度、方向性を固めていた。笠原は期待に応えるように、2日のロッテ戦からオープン戦3戦連続で無失点投球を見せた。

29日のDeNA戦で自身初の大役を務める。それでも、笠原は落ち着いた表情だった。「言われた時に実感がわいた。がんばらないといけないと思った。気持ちが入りすぎると、空回りする。いつも通りの感じでいければ…」。昨年は6勝を挙げ、飛躍の足がかりを築いた。チーム再建へ投手陣の若返りは急務。使命を背負って、左腕はマウンドに立つ。