広島戦との開幕戦(マツダスタジアム)を4番で迎える巨人岡本和真内野手(22)が27日、決戦に向け、心技体を整えた。この日、東京ドームでの全体練習に参加。フリー打撃では約30分間バットを振り込んだ。球団史上25人目の「開幕4番」で、22歳8カ月は中村政美、川上哲治、王貞治、松井秀喜に次ぐ若さ。昨季89代4番を襲名した若き4番が、打線をけん引する。

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フリー打撃で最終組に入った岡本は、チーム最長の約30分間バットを振り込んだ。連日、助言をくれた原監督がケージ裏で見つめる中、後藤コーチが投げる緩めのボールをしっかりタメを作って、力強く打ち返した。「早く始まってほしい気持ち。不安はないです。万全の状態で挑める準備はできたと思います」と力を込めた。

球団創設85周年を迎える中「4番史」に名を刻んだ。球団史上25人目の「開幕4番」で、岡本の22歳8カ月は中村政美、川上哲治、王貞治、松井秀喜に次ぐ若さ。名だたるレジェンドの名を聞き「(記録は)特に意識してないですけど、(偉大な先輩に)少しでも近づけるように。自分のバッティングをしていきたいです」と冷静に話した。

地に足をつけ、どっしりと中心に座る。広島の4番は同じ右の大砲の鈴木。「レベルが違いすぎるので」と謙遜したが、自らのスタイルで勝負する。この日の練習で、片手打ちのティー打撃を指導した原監督は「オープン戦は本人の中で、かなり消化不良なところがあったんじゃないのかな。それがいい方向に働くと、逆に期待が大きい」と信頼を寄せた。【久保賢吾】