ソフトバンク千賀滉大投手(26)が、19年シーズン初戦で自己最速を更新した。

初球から全開だった。第1球で161キロ。左打者金子侑への外角高めボールでも場内はどよめいた。続く2球目は内角へズドンとストライク。スコアボードに2球続けて「161キロ」の表示に、千賀の進化を感じたスタンドは大歓声に変わった。4球目にも160キロと初回だけで3球も大台を計測した。

オープン戦最終登板の22日広島戦で自己最速159キロを出し、開幕戦での160キロ超えを期待されていた。前日には「自分自身、球速は上がっている気はするが、求めすぎないようにアドレナリンを抑えながら」と慎重に話していたが、2年連続の大役を任された責任感からか体は制御できなかった。

日本球界最速165キロを出した大谷(当時日本ハム)は10月。10年に161キロを出した由規(当時ヤクルト)も8月。いずれもシーズン終盤で、開幕戦での161キロは異例ともいえる。