平成最後&令和最初の記念球を確保できるかは、天気次第かも知れない。

東都大学野球連盟は5日、都内の明治記念館で運営協議員会を開いた。そこで加盟21大学から、ある件が了承された。1部の4月30日の第3試合(立正大-中大)と、5月1日の第1試合(東洋大-駒大)のウイニングボールを連盟に寄贈してもらう、というものだ。

それぞれ、神宮球場で行われる平成最後と令和最初の試合。時代の節目の記念球を連盟が持ち、ファンへのお披露目や、明治神宮への奉納などが検討されている。

問題が1つある。もし直前の週末である4月27日(土)28日(日)に予定されている東京6大学リーグの試合が雨天順延となれば、5月1日(水)まで6大学側が使用することが起こりえる。神宮球場の使用は、水曜日までは東都ではなく、6大に優先権があるからだ。たとえば、4月27、28日とも雨天順延なら、6大は29、30日に試合を開催。そのうち、1カードでも第3戦までもつれ込めば、5月1日も6大が使用…といったケースがあり得る。

平成最後&令和最初に神宮球場で試合ができるのか…。東都連盟の関係者は「こういう時は、だいたい6大さんが持っていってしまうんですよねえ」と早くも嘆き節。もっとも、選手たちは熱かった。続いて行われた開会式では、昨秋王者の立正大の根本主将が選手宣誓。「戦国東都のプライドにかけ、新しい令和の時代にふさわしい戦いをすることを誓います」。

各大学の主将も壇上で抱負を語った。プロ注目の捕手、東洋大・佐藤主将は「チーム一丸、奪還目指して頑張ります」と昨春以来の優勝を誓った。