同大が昨季第1節で敗れた近大にリベンジし、白星で開幕をスタートした。3回裏、同大は1死から2番杉内洸貴内野手(4年)が左超え二塁打で出塁、3番片岡遼内野手(3年)の中前適時打で1点を先制。

続く4番松本哲幣外野手(4年)が左翼へ2ランを放ち、3連打でこの回3点を先取した。8回表、2死一、二塁から、来秋ドラフト候補に上がる佐藤輝明外野手(3年)に適時三塁打を浴び2点差に迫られたが、その裏に1点を追加し、逃げ切った。

4年前、「満塁男」として話題になった松本が公式戦初アーチを描いた。敦賀気比高(福井)時代、15年センバツで春夏通じ、甲子園大会史上初となる2打席連続満塁弾を放った実績を持つ。この冬は、ランニングや体幹などで体作りを強化。打撃フォームに迷った時があれば、高校時代の自分の映像を見返し、当時の練習法を取り入れるなど工夫を重ねた。「少しこすったけど、風もあって入ってくれた。追加点を取れて自分としてもチームとしてもうれしかった」と松本。渋谷卓弥監督(60)は「まさか入るとは。日頃やっているものがあそこまで運んでくれた」と目を細めた。