関学大は初回スクランブル登板の石丸慶次郎投手(3年=西条)が踏ん張り、立命大を退けタイに戻した。

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意外な男が関学大の大ピンチを救った。初回1死三塁で、先発の小田竜輝投手(4年=熊本一)が投手強襲打を前頭部に食らい、救急車で運ばれた。スクランブル登板したのはリーグ戦初登板の3年生左腕・石丸だ。

最速140キロと目を見張る速さはないが、思い切りよくコーナーを突いた。2回から8回まで無失点。「緊張しがちなんですが、緊張するひまもなかった。今日は小田さんの分も頑張りたかった。大学で一番長いイニングを投げました」と照れた。3回に右ふくらはぎに打球を受けた影響も出ていたが、最後までマウンドを譲らなかった。

小田は幸い、大事には至らなかった。試合中にはベンチに戻って、勝利を見届けると石丸に「ほんま、ありがとう」と感謝。立命大に雪辱して1勝1敗。新星左腕が今季のカギを握る存在になるかもしれない。