昨年6月の大学野球選手権4強の九産大が、春季リーグ6連覇を目指して圧勝発進した。

先発の福森耀真投手(4年=北九州)が5回を1失点。打っては1年生で4番を任された片渕一葵(かたふち・いつき=飯塚)内野手が大学初打席で初打点。9番スタメン出場の野口恭佑外野手(1年=創成館)が猛打賞をマークするなど「1年生コンビ」の活躍などで13得点を挙げた。

大久保哲也監督(56)は「まだまだこれからですよ」と謙遜しながら「1年生も活躍したし、上級生もうかうかしてられないですからね」と昨年よりも戦力アップに手応えを感じていた。開幕投手を務めた福森は「大学最後の春は開幕を投げたかったのでうれしい。自分の投球はできなかったが、勝つことが大事だったのでよかった」と大役を果たし、白い歯を浮かべていた。

昨年8月の左肘手術から約10カ月ぶりの公式戦復帰となった2番手・岩田将貴投手(3年=九産大九州)は6回から登板して3回2失点に「結果よりもマウンドに立てたことがうれしい。みなさんに感謝したい」と声を弾ませていた。