同大・高橋恭平投手(2年=高田)が大学初の完投を完封で飾った。ストライク先行のリズムのいい投球で京大を散発3安打、無四球と完璧な内容だった。

ドラフト候補生の立命大・坂本裕哉投手(4年=福岡大大濠)に今季4勝で並んだ。1年時は中継ぎで1勝。先発転向を見据え、最初の冬を越えてスケールアップした。最速は146キロ。球の出どころが見にくく「初速と終速の差を少なくして、打者を差し込めるように意識している」と言い、そこにこだわってきた。球の特長を生かして内角をうまく突きバットを詰まらせた。

新潟で生まれ育った右腕が先発1季目でエース格に成長した。「球数はいつもと同じくらいだったので疲れはありません。やっと、自分の投球ができた。後ろに頼もしい先輩たちがいるので走者を出しても思い切っていけました」と謙虚に話した。

チームは自力優勝の可能性は消えているが、京大から勝ち点を奪えば、11年秋以来の優勝へ、わずかに望みをつなぐ。最終節(25日から)は優勝に最も近い立命大と対戦する。