中大先発の植田健人投手(2年=興国)がビッグプレーをみせた。

6回1死二、三塁、亜大の代打岩本がカウント1-2でスクイズを試みた。植田の投球はワンバウンドだったが、うまくバットに当てた。だが、打球はフワッとした小フライになった。

マウンドを駆け降りた植田は「いける」と、ダイビングキャッチを試みた。三塁線を超える邪飛となったが、左腕のグラブを伸ばし、見事にキャッチした。三塁走者は戻れず、併殺でピンチを切り抜けた。

植田は「捕手が見えたけど、いけると思って。大きかったです」と笑顔で振り返った。投手が守備で飛び込むことは珍しい。植田自身「やったこと、ありませんでした」と話す気迫のプレーだった。

スクイズの場面は2ストライクだった。亜大・生田勉監督(52)は「ランナーが三塁まで行ったら、スクイズと決めていました。やるつもりでした」と、意表を突いた作戦を振り返った。

両チームとも、投手陣が奮闘。0-0のまま、試合開始から規定の3時間半を過ぎたため、延長14回、引き分けとなった。4回戦は16日に行われる。ともに、逆転優勝の可能性を残しており、負けられない。