北海学園大が札幌大谷大に競り勝ち3勝目を挙げ、1部残留を決めた。5位と6位の直接対決。お互い負ければ入れ替え戦に回らなければならない試合は、0-0の6回1死二、三塁で、北海学園大の6番小林由來(ゆうら、3年=東海大札幌)が決勝の左前適時打を放った。

小林の弟で東海大札幌高の149キロ右腕、珠維(じゅい、3年)は今春、高校日本代表候補に選出された。崖っぷちの試合で3打数2安打1打点と気を吐いた兄は「弟に負けていられない。秋はもっと勝負どころで打てるようになって、チームとして上位に食い込めるようにしたい」と前を向いた。

1部初挑戦で1勝8敗1分けの札幌大谷大が最下位となり、6月15、16日(岩見沢市営、2戦先勝で決定)の1、2部入れ替え戦に回る。神田幸輝監督(46)は「投手陣は間の取り方とか、やれることを十分に出してくれた。あとは勝負どころでの打線の1本や、流れを引き寄せる力。そういう部分を再確認し、入れ替え戦に向け準備したい」と話した。