ロッテ細谷圭内野手(31)が今季2度目の昇格で初安打を放った。

4点を追う7回1死、代打で登場。カウント1-1から巨人宮国のフォークボールを中前にはじき返した。「(開幕当初、イースタン・リーグでともに戦ってきた)他のやつらもみんな打ってたんで、柿沼も打ったし俺もいったろうと思った」と前日にプロ初安打を放った後輩の勢いに続いた。

今季は開幕1軍こそ逃したものの、2軍で打率3割7分1厘の成績を残し4月16日に1軍昇格。しかし正捕手田村がケガで離脱すると、内外野どこでも守れ、太田商2年時に捕手経験があったことから、有事の際の「第3捕手」に指名された。「捕手細谷」はあくまでも捕手がケガした場合などの最終手段だったため、最後の1人までベンチに残る必要があった。

そのため、1軍で打席に立ったのは7打席と少なく安打が出ないまま、ベテラン捕手細川を登録する関係で、5月20日に抹消された。「そういう中で打たなきゃいけないので、そう(打席数が少ない)は言ってられない」と言い訳はなかった。

2軍降格後は「打席の中で力まず、焦らないように取り組んできた。1軍に向けてしっかりやる。それだけでした」と10試合に出場し30打数12安打、打率4割の成績を残し、3週間たたず再昇格をつかみ取った。チームは巨人に3-11と大敗したが、ケガ人が相次ぐ中でのユーティリティープレーヤーの昇格即安打は大きな収穫だった。