ルートインBCリーグ東地区2位の新潟は14日、群馬戦(15日、群馬・高崎市城南野球場)からの前期最終の2連戦に向けた練習を長岡市で行った。

前期優勝マジック2が点灯する首位群馬とは1ゲーム差。勝てば同率首位に並ぶが、負ければ群馬の優勝が決まる直接対決。先発予定の長谷川凌汰投手(23)は「チームに勝利をもたらしたい」と気を引き締めながらの最終調整だった。

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大一番へ準備は整った。先発マウンドを託された最速153キロ右腕は、捕手を座らせて28球を投げ込んだ。「主に直球とフォークの落ちを確認した」と長谷川。練習の途中には清水章夫監督(43)からフォークの握りについてアドバイスを受ける場面もあった。

今秋のNPBドラフト候補でもあるチームのエースは、現在3勝1敗。今季、群馬とは先発と中継ぎで1度ずつ対戦がある。先発した4月30日のホーム戦では、4回1/3を投げ、6失点で負け投手になっている。

得意とは言えない相手だが「受け身にならないことが大切」と長谷川。ボール先行でバッター有利のカウントからストライクを取りにいき、甘い球を痛打されていた。前回までの対戦を踏まえ、「真ん中でもいいから腕を振って投げたい」と強気のストライク先行を意識する。

今シーズン新潟はチーム防御率2・89とリーグ唯一の2点台を記録する投手陣の活躍が、チームの好調を支えてきた。一方、群馬は直近3試合の総得点が24。チーム打率はリーグトップの3割1厘を誇り、打線が強力。清水監督は「投手陣がどれだけ頑張れるかが、勝敗の鍵になる」と話す。

新潟の前期残り試合は2。この連戦では普段、先発起用される投手も「展開次第では、中継ぎ起用もある」と清水監督。総力戦で勝利をつかみ取りにいく。【山岸章利】