広島が泥沼から抜け出せない。拙攻が響き、14年以来5年ぶりの9連敗を喫した。

主砲の鈴木が14試合ぶりに19号ソロを放ったが、停滞感を打破するきっかけにはならなかった。2点を追う9回無死満塁も1点しか返すことができなかった。

先発九里が1回に4連打で2点を失うと、つながりのない打線は反発力を欠いた。鈴木の1発以外は、8回まで2安打と4四球で出塁した走者を1度も進めることすらできない。無死からバントで走者を送ることもなく、盗塁を狙えばアウトとなる悪循環。9回無死満塁も、犠飛による1得点では反撃ムードも高まらない。緒方監督は「それは俺の采配。(自分に)責任がある」と敗戦の責任を背負った。

コンディション不良の菊池涼をベンチ入りメンバーから外し、2番に安部、二塁には2年ぶりに小窪を起用する策もハマらなかった。借金は「3」に膨らんだ。前半戦は残り2試合。連敗阻止とともに、後半戦につながる戦いを示したい。