阪神が反撃態勢を整えつつある。新外国人のヤンハービス・ソラーテ内野手(32=マーリンズ傘下)が21日、関西空港着の航空機で来日した。貧打の打開策として緊急獲得したメジャー通算75本塁打の好打者だ。今日22日午後に西宮市内で入団会見に臨むが一足先に矢野監督が期待を込めた。

「点を取るために補強している。こっちとしては早く見てみたい。体調や実戦感覚は、見ないと分からない。頑張ってくれるだろうという期待は持っている」

7月は投手が踏ん張っても低調な攻撃が響き、6連敗もあった。14年にメジャーデビューすると昨季まで5年連続2桁本塁打をマーク。実績十分のスイッチヒッターは三塁のほか、二塁や遊撃、外野も守れる。マルテと併用も可能で、貧打解消の起爆剤に見込む。

また、矢野監督はこの日の試合後、両ふくらはぎ痛で2軍調整中の福留孝介外野手(42)の1軍復帰を明言。「もう、孝介を上げようかなと思っている」と23日から昇格させる方針を明かした。実戦復帰3戦目だった19日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦は3番左翼で先発。本塁打を放つなど上り調子だった。打って守って万全の状態に戻して戦列復帰。6月22日に離脱後はチームも7勝11敗と苦戦する。ソラーテと福留を加え、真夏の逆襲に打って出る。【酒井俊作】