左脇腹痛から復帰したソフトバンク福田秀平外野手(30)が、神走塁を連発し完全復帰をアピールした。7月20日に左脇腹痛を悪化させ離脱。この日、約3週間ぶりに出場選手登録されると「8番・中堅」でスタメン出場した。

4点を追う6回、先頭で四球を選ぶと続く甲斐の2球目に二盗を決め、甲斐の中前適時打で反撃の1点目のホームを踏んだ。「四球を取れたのが大きかった。あの時は点差もあったのか、いつもより(盗塁への)警戒が薄かった」と、相手の雰囲気を察知した。

1点差の7回1死二、三塁では、甲斐の中堅後方への大飛球を中堅西川が一度捕球後にポロリ。珍しい犠飛失策で、二塁走者の福田はタッチアップから一気に本塁まで生還した。「あれは(三塁コーチの)村松さんのおかげ。僕は捕ったと思ったが、腕を回していた。中継が乱れたのかと思った。気を抜かずにいけた。自分の体感ではギリギリだと思ったので、(本塁へは)頭からいった」と、打球を落としたところは見ていなかったが、村松コーチの指示を信じ、豪快に本塁へヘッドスライディング。勝ち越し点となった。

8回にはだめ押しの2点中前適時打を放つなどバットでも活躍。頼もしい男が帰ってきた。