早大の沈黙が続く。開幕の法大戦から3試合連続の完封負け。3安打、5安打と来て、この日は打線を組み替えたが、4安打しかできず、三塁を踏むことさえできなかった。開幕からの3連敗は、1989年春以来のことになる。

小宮山悟監督(54)が苦々しい表情で振り返った。「考えられるベストのオーダーを組んで、この程度。改善されていない。選手の頭の中を把握できていない監督の能力のなさですが。春の早慶(3回)戦からは4試合連続(完封負け)ですよ」。

4番で主将、打線の先頭に立つはずの加藤雅樹外野手(4年=早実)も、12打席で無安打と快音が出ない。「勝ちたい気持ちはあるんですが。開き直ってやるしかない。練習しかないです」と話した。

小宮山監督は「学生を信用して、我慢してきたが、あまりに機能していない。劇薬を投入するか、帰って決めます」。こういって引き揚げた。