中日は2日、今季限りで楽天を退団した栗原健太打撃コーチ(37)の就任を発表した。ナゴヤ球場で就任会見を行った同コーチは、「中日OBでもなく、期待と不安がある。選手のために精いっぱいやっていこうと思っている。一方的にならないように、選手としっかり会話しながら個々の特徴、長所を伸ばしてあげたい」と、抱負を語った。なお、1軍、2軍の配置に関しては未定。

同コーチは99年ドラフト3位で広島入り。右の大型大砲として活躍し、09年WBC日本代表にも招集された。16年に楽天にテスト入団し、同年限りで現役を引退。引退後は楽天で2軍打撃コーチに転身。18年5月に1軍へ配置転換され、今季から再び2軍を指導してきた。

中日の今季チーム90本塁打は12球団ワーストで、大砲の育成が急務。1日に仮契約したドラフト1位スラッガーの東邦・石川昂弥内野手(18)や、同じ山形出身の石垣雅海内野手(21)らの育成に期待がかかる。「(ドラフト1位石川は)何とかいいところを伸ばせるように。将来は日本を代表する打者になれるようにアドバイスしていきたい」と、将来の4番候補育成に意欲を見せていた。