慶大が3季ぶり37回目のリーグ優勝を果たした。リーグを代表し、明治神宮大会(15日開幕)に出場する。

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慶大投手陣で、今季ベンチ入りしたのは10人を数える。うち甲子園経験者は1年生増居、生井2人だけ。それでも全員が140キロを超え、防御率1・22の好成績を残した。竹内大助助監督(29)は「いい組織になった」と投手陣を評した。

2戦目先発の森田晃は規定投球回を超え、防御率は0・00だ。今春2イニングの出番しかなかった右腕。「春は競争に負けた。実力がなかった」。150キロを超える同室の津留崎(楽天3位)にウエートトレーニング法を学び、フォーム矯正にも取り組んだ。

慶大は2年前、投球を分析する機器(ラプソード)を導入している。球速はもちろん、回転数、変化量等が数字で表れる。各投手が「現在地」を数字で実感しより高いレベルを目指すようになった。それが激しい競争につながっている。

「高校では144キロで、今は149キロ。制球には自信があったんですが、カットボールを使えるようになったのも大きい」。森田晃が自らの成長を説明した。【米谷輝昭】