ルナだ! アレックスだ!! 広島の新助っ人ホセ・ピレラ外野手(30=フィリーズ)が4日、宮崎・日南キャンプのランチ特打で広角打法を披露した。
初日からコンパクトなスイングを意識して、センター中心に打ち分けている。大振りせず、基本に忠実なインサイドアウトのスイングからはじき返される弾道は力強い。球団内外から過去の優良助っ人と比較する声が多く聞かれ、期待は日に日に高まっている。
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派手さのない打撃練習に日本での成功を予感させた。ランチ特打のピレラは打撃投手と打撃マシンを相手に計80スイングで柵越えは1本しかなかった。だが、安打性は28本。ライナー性の打球が多く、フェアゾーンに飛んだ73球中、47球が中堅から右方向への打球と、広角に打ち分けた。
「コンパクトに振ることがスタイル。打撃練習で集中していることは、右中間方向に打ってラインを出すこと。そうすることで最短距離でコンタクトできる」
コーチからの指示ではない。自ら考え、基本に忠実な打撃を徹底している。そんな姿に朝山打撃コーチは感心する。「映像では引っ張りタイプで変化球に苦しむかもと思っていたが、広角に打てて日本人投手にも対応できそう。力を入れたときの打球には強さがある。自分で考えて打撃ができ、頭もいい」。まだ調整段階ながら、背番号10は日に日に評価を上げている。
日本球界で成功した過去の助っ人の姿と重なる点も、ピレラへの期待を膨らませている一因だろう。中日岩田スコアラーは中日で来日1年目に85試合で3割5分の打率を残した功打者と比較した。「ルナみたい。コンタクトがしっかりできていて、ミートがうまい印象」。朝山打撃コーチは別の選手を挙げた。「ルナよりも、長打力があるんじゃないかな。(アレックス)オチョアに近い」。中日と広島での6年で97本塁打、打率2割8分9厘と確実性とパワーを併せ持った助っ人と重ねた。
首脳陣は今後、積極的に実戦の打席に立たせて慣れさせていく方針だ。対外試合にも積極起用するという。5日には早速フリー打撃に登板する九里や菊池保らチームメートと対戦する。「とにかく一生懸命練習してシーズンに向けて万全の準備をできるようにしたい」。野球との向き合い方だけでなく、練習最後のダッシュでも手を抜かない。勤勉さもまた、成功を予感させる。【前原淳】
◆ホセ・ピレラ 1989年11月21日生まれ、ベネズエラ出身。14年にヤンキースでメジャーデビュー。パドレスを経て、昨季途中にフィリーズ移籍。メジャー通算302試合で打率2割5分7厘、17本塁打、82打点をマーク。本職は外野ながら一、二塁も守り、広島では6年ぶりに三塁も守る。182センチ、99キロ。右投げ右打ち。



