オリックスは20日、育成契約だった2年目の漆原大晟投手（23）を支配下選手登録すると発表した。背番号は「127」から「65」に変更される。

取材に応じた漆原は安堵（あんど）の表情を浮かべ「率直にうれしい気持ちと、ここからも気を引き締めないとという気持ちになりました」と力を込めた。

昨季は2軍で39試合に登板し1勝0敗23セーブを記録。ウエスタン・リーグでセーブ王を獲得し、オフにはプエルトリコでのウインターリーグで鍛錬を積んでいた。

福良GMは「十分に1軍で戦力になるボールを投げている。（守護神の）ディクソンにつながるまでの間に投げてくれれば最高だね」と評価した。今春キャンプは育成選手で唯一の1軍キャンプ発進。順調にアピールを重ね、2桁背番号を勝ち取った。

近年では張奕や神戸が育成契約から支配下選手登録を勝ち取り、1軍戦力として奮闘している。漆原も、ここに続きたいところで「昨年の1年間は本当に良い経験をさせてもらった。ここまで、あっという間でした。それだけ充実していた」と振り返った。

春季キャンプも終盤に入り、実戦での登板機会も増えてくる。オープン戦でも結果を残し、首脳陣の信頼を勝ち取りたい。「やっとスタートラインに立てた。ここから、また頑張らないといけないと思ってます」。丹念に育てられた逸材に春が来た。【真柴健】

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◆漆原大晟（うるしはら・たいせい）

背番号　65

年齢　24歳（満年齢）

年数　2年目

出身　新潟

誕生日　1996年9月10日

身長・体重　182センチ・85キロ

投打　右左

経歴　新潟明訓（甲）－新潟医療福祉大

ドラフト　18年育成1位

年俸　420←260

家族　独身

血液型　B

ひとこと　昨季2軍でセーブ王に輝き、オフはプエルトリコのウインターリーグにも参加して一年中野球と向き合った。待望の2桁背番号をゲットし、次は1軍マウンドを目指す。