BC福島は苦戦しながらもオープン戦3連勝を飾った。22日はキャンプ地の楢葉町で7回制のダブルヘッダー。1戦目はTFUクラブ(宮城)を5-2で下し、2戦目はオールいわき(福島)に6-5でサヨナラ勝ち。打線がつながらず、投手陣も課題は多いが、サヨナラ勝ちした前日21日のBC群馬戦に続き、粘りの野球で白星を重ねた。

2戦目の7回表に登板した谷中修斗投手(20)が3者凡退で流れを呼び込み、同裏の兼板優貴外野手(23)のサヨナラ犠飛につなげた。谷中は先頭打者、次打者に対し3ボールになりながらも三振、一ゴロで封じ、3人目も二ゴロで抑えた。「最初は球が浮いたが、うまく修正できた。3ボールからスライダーがストライクに入ったのが収穫」。昨年10月に63キロだった体重はオフの食トレで6キロ増加。この日は自己最速138キロを記録し、順調な調整ぶりをアピールした。

昨季の谷中は18試合で1勝2敗。防御率は7・41だった。「1、2年目は悔しい思いをした。今年はコントロールをつけてチームに貢献したい」。先発や中継ぎの構想は白紙。岩村明憲監督(41)は「みんなに先発のチャンスがある」と強調する。無失点を続け4月11日の開幕マウンドを目指す。【山田愛斗】