社会人野球ヤマハの池谷蒼大(そうた)投手(20=静岡高出)が、今季の飛躍を誓った。

26日に行われた永和商事ウイングとのオープン戦で、3回から登板。3イニングを投げ3安打1失点したが、自身の投球に及第点を与えた。「立ち上がりは良くなかったが、回を重ねて良くなった。悪いなりにうまくまとめられた」と振り返った。

18年春にヤマハへ加入。昨季までは、主に中継ぎで登板機会を与えられていた。3年目の今季は、首脳陣の期待も受けて先発へ。今オープン戦では2試合に先発して結果を残し、「自分は少しずつ調子を上げていくタイプなので、先発のほうが向いているかなと思う」と手応えを口にした。

昨オフには、投球フォームを微修正。石井隆之投手コーチ(46)の助言を受け、踏み込む側の右足を使ってタメをつくり、球威が増した。精神面でも「打たれても切り替えができるようになった。社会人のレベルでも自分の投球をできるようになったと思う」と、自信を見せた。

来月3日からは、県内で社会人野球静岡大会が行われる。今季最初の公式戦へ向け「結果を求めて投げたい。今年は主戦として投げさせてもらえるよう、次につながる投球をしたい」と話した。伸び盛りの左腕が、地元で成長した姿を披露する。【河合萌彦】